それぞれのふるさとへ


18:30発のさんふらわあ さっぽろは、定刻を5分ほど遅れて出港しました。
それを意識しているのか、たちまちのうちに足を速めて堤防の遙か先へと消えてゆくのでした。

やがて姿が見えなくなると その先の方で再び大きな汽笛が鳴り響いてきました。
すると微妙に音程が違うもう一つの汽笛が まるで呼応するように重なり響いてきます。
それは 間違いなく僚船がすれ違いざまに発する挨拶です。

そしてその僚船は直ぐに姿を見せてくれました。

苫小牧からの深夜便、19:15着の「さんふらわあ しれとこ」です。