7月26日発売の戦史・軍事・戦記雑誌 月刊「丸」9月号に掲載されました。
「黄海の龍〜アジア最強の戦艦「定遠&「鎮遠」一代記」(新見志郎著)の挿絵です。
黄海海戦のクライマックス、巨砲の打ち合いと、渾身の一撃を放った「鎮遠」の30.5cm砲、そしてその砲弾が見事命中した(実際には跳弾ですが)瞬間を描いてみました。
一方的に清艦隊が敗れたように言われる黄海海戦ですが、実際には旗艦「松島」ほか「赤城」「扶桑」「西京丸」など日本海軍も多大な損害を受けています。
今回のお話しの末尾でも新見先生がまとめておられますが、勝ち戦であっても徹底さを欠ける日本軍のありかたは、のちのちの太平洋戦争でも見られた傾向で、クールに戦闘に徹しえない日本人の特有な采配であったように思えます。
ちなみに描いている自分は、「鎮遠」の応援をしていました。
「鎮遠」けっこう頑張っているじゃないですかww!!?
- 出版社/メーカー: 潮書房光人社
- 発売日: 2012/07/27
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【第六話の概要】
いよいよ日清の艦隊戦は佳境を迎える。激しい戦闘、両軍の全く異なる戦術、巨砲の殴り合い。しかし、戦闘もたけなわで日本艦隊は旗艦「松島」が「鎮遠」の放った30.5cm砲弾が跳弾となって命中、大損害を受ける。旗艦は落伍、劣勢だった清艦隊は意気込みこそ持ち直すが、時すでに遅く清艦隊は実質において壊滅的な打撃を受けていた。にも、かかわらず、聨合艦隊司令長官伊東中将は攻撃中止を命じ、快進撃を続ける巡洋艦隊も戦闘を止めてしまった。
清艦隊は大打撃を受けたものの、全滅を免れたのだが。。。。
世に名高い黄海海戦のクライマックスから戦闘終了末尾を描く第6話。