9月27日発売の戦史・軍事・戦記雑誌 月刊「丸」11月号に掲載されました。
「黄海の龍〜アジア最強の戦艦「定遠&「鎮遠」一代記」(新見志郎著)の第八話挿絵です。
黄海海戦の勝利に沸く不忍池の祝勝会を描いてます。
このエピソードにでてくるのですが、手前の旭日旗を掲げた小艇は、水雷艇と称されたもので、実際にハリボテを襲撃するパフォーマンスを行ったそうです。
当時の日本人の大衆心理を感じます。面白いですねw
- 出版社/メーカー: 潮書房光人社
- 発売日: 2012/09/27
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【第八話の概要】
黄海での日清の戦術は単縦陣と横陣の艦隊運動法の改革を示唆するものであった。すなわち、技術進歩はスピーディーな艦隊運動を促し、結果複雑な指示による運動法は、明快かつ単純な運動法に取って代わられる。それはイギリスのトライオン提督の発案によるTAシステムの発現といえるものであった。
黄海海戦は日本側の奇跡的な勝利と認識され国内は、一気に戦勝ムードになり、各地で祝勝会が開かれていた。東京上野の不忍池では定遠と致遠を模したハリボテが浮かべられ、派手に火薬で燃え上がらせて民衆の興奮は絶頂を迎えた。時代は帝国日本の慢心で満たされて、やがて大陸進出への意識につながってゆく