清帝国装甲艦「鎮遠」〜黄海の龍第十一話「清国艦隊降伏」挿絵〜

12月27日発売の戦史・軍事・戦記雑誌 月刊「丸」平成25年度2月号に掲載されました。「黄海の龍〜アジア最強の戦艦「定遠&「鎮遠」一代記」(新見志郎著)の第十一話挿絵です。

巨大な砲力で日本を震撼せしめた一方の雄、断末魔の定遠と 北洋水師提督・丁汝昌の服毒自殺を重ねて描いてみました。日本軍からの降伏勧告を受けて丁提督および定遠艦長・劉公島司令二人も自殺してしまったようですが、その後の遺体は日本軍の手厚い扱いがあったそうで、まだこの当時には戦争にプライドとそれを貴ぶ武士道が残っていたというのが、なんとも心に残ります。それは後のバルチック艦隊の敗北に対しての日本軍の扱いにも受け継がれました。
かっこいい時代です。憧れます。

さておき、本連載、まずは今年分の最後です。来年も引き続き、どうぞ、よろしくお願い申し上げます!!

丸 2013年 02月号 [雑誌]

丸 2013年 02月号 [雑誌]

【第十一話の概要】
日本艦隊の水雷艇による二日目の攻撃は清艦隊に大打撃をあたえるも自らは損害も軽佻で首尾よく終了、威海衛港はもはや清艦隊にとって安住の地とならないことは明白であった。その後の戦況は、劉公島砲台と艦砲射撃の激烈な打ち合いになったものの、脱出を図る清国水雷艇隊も全滅、砲台要塞もやがて命中弾により力を失ってゆく。そして、ついに清軍は日本艦隊司令・伊東中将の降伏勧告を受け入れた。
が、清の丁提督をはじめとする幕僚は責を担って自殺してしまう。

激しい戦闘とその行く末を描く第十一話。