清帝国装甲艦「鎮遠」〜黄海の龍 第八話「上野祝捷会」挿絵〜

9月27日発売の戦史・軍事・戦記雑誌 月刊「丸」11月号に掲載されました。

「黄海の龍〜アジア最強の戦艦「定遠&「鎮遠」一代記」(新見志郎著)の第八話挿絵です。

黄海海戦の勝利に沸く不忍池の祝勝会を描いてます。
このエピソードにでてくるのですが、手前の旭日旗を掲げた小艇は、水雷艇と称されたもので、実際にハリボテを襲撃するパフォーマンスを行ったそうです。
当時の日本人の大衆心理を感じます。面白いですねw

丸 2012年 11月号 [雑誌]

丸 2012年 11月号 [雑誌]


【第八話の概要】
黄海での日清の戦術は単縦陣と横陣の艦隊運動法の改革を示唆するものであった。すなわち、技術進歩はスピーディーな艦隊運動を促し、結果複雑な指示による運動法は、明快かつ単純な運動法に取って代わられる。それはイギリスのトライオン提督の発案によるTAシステムの発現といえるものであった。

黄海海戦は日本側の奇跡的な勝利と認識され国内は、一気に戦勝ムードになり、各地で祝勝会が開かれていた。東京上野の不忍池では定遠と致遠を模したハリボテが浮かべられ、派手に火薬で燃え上がらせて民衆の興奮は絶頂を迎えた。時代は帝国日本の慢心で満たされて、やがて大陸進出への意識につながってゆく

清帝国装甲艦「鎮遠」〜黄海の龍 第七話「黄海海戦検証」挿絵〜

8月27日発売の戦史・軍事・戦記雑誌 月刊「丸」10月号に掲載されました。

「黄海の龍〜アジア最強の戦艦「定遠&「鎮遠」一代記」(新見志郎著)の挿絵です。

黄海海戦で傷つき、悄然と旅順港へと帰投する定遠鎮遠を描いてみました。旅順港は今も中国の極東における重要な軍港ですが、意外とここの姿を描いているイラストは少ないと思います。
ググると、現在の旅順の様子も画像で出てきますが、なにせ100年以上も前の旅順港が現在と同じわけがないので、新見先生からのある程度のアドバイスをもとに100%想像で描いております。
なんか、元気の無い挿絵だなぁと思って貰えれば、僕の意図を組んでいただけたというわけになりますねw

丸 2012年 10月号 [雑誌]

丸 2012年 10月号 [雑誌]


【第七話の概要】
北洋水師の清・残党艦隊は、旅順港へ帰還、各艦は大きな被害と消耗を受けていた。また、勝利した日本艦隊もそれ相応の損害を受けていた。
それらの被害状態を比較、そして黄海海戦における戦術的・戦法的な検討を、リッサ海戦などとの比較を通じて論じる第7話。

「海駆ける巨獣たちの系譜 第1回 菅野泰紀 鉛筆画展」開催!

PIXIVで重厚な鉛筆艦船絵を披露されているjakee.sgnこと 菅野泰紀さんが下記内容にて個展を開催されます!
是非、見学に行ってみてください!素晴らしいイラストを堪能できること請け合いです!!^^

展示タイトル:海駆ける巨獣たちの系譜 第1回 菅野泰紀 鉛筆画展
展示内容:
日本海軍の創設期から終焉まで、戦艦・巡洋戦艦に類別された艦型のうちネームシップに当たる艦を選り抜いて鉛筆で描きます。人間のエゴにより生み出され、人間のエゴにより絶滅した、大艦巨砲主義の偶像たち。日本海軍のカリスマとして君臨し、歴史に消えた彼らを、あえてモノクロの鉛筆画で表現することにこだわりました。彼らの生きざまを、見る人それぞれの感性で感じてみてくださると幸いです。
展示リスト:1.二等戦艦 東 2.二等戦艦 扶桑(初代) 3.一等戦艦 富士 4.戦艦 三笠
      5.戦艦 香取 6.戦艦 薩摩 7.戦艦 摂津 8.戦艦 扶桑(二代)9.戦艦 伊勢
      10.戦艦 長門 11.戦艦 大和 12.巡洋戦艦 筑波 13.巡洋戦艦 鞍馬
      14.巡洋戦艦 金剛 15.? 16.?

展示会場:心斎橋大丸南館向かい お茶の宇治園(1F)内喫茶ギャラリー
      大阪市中央区心斎橋筋1-4-20

展示期間:2012年10月21日(日)〜30日(火)(10時〜19時)
該当PIXIVリンク:http://www.pixiv.net/member_illust.php?mode=medium&illust_id=28709811

無事終了しました

心配された天候悪化もさほどのことはなく、オタクパワーは自然現象をも変えるのかとネットに書かれているのを苦笑してみつつ、それもそれで感謝しながら参加してきました。
早朝から設営、そして頒布、打ち上げと一日中、体力を使って頂いた、「三脚檣」の志朗さん、それからいつもお世話になりっ放しの茄子さん、それから午後から参加のじゃむ猫さん、誠にお世話になりました!
それから、別枠では「伊吹」関係ということで、「南樺太豊原海軍工廠」さまのスタッフの方々にもご協力を感謝いたします。

結果的には、各本とも好調な売れ行きでした。
また、新刊も3種類、委託新刊も一種類と豊富な品ぞろえで、ブース前には人が絶えることも無く、大変にぎわいのあった一日でした。

※画像は茄子さん提供

さぁ、次は冬コミだっ!

新刊の表紙など発表!

8月12日(日)3日目 「縹渺舎」 東5ホール へ〜06a

コミケ82参加します! - 縹渺舎でアナウンスしましたが、今回は縹渺舎の関わった各者の同人誌の表紙を御披露いたします。

■三脚檣さま
自虐的巡洋戦艦史 vol.1



オフセット モノクロ本文36ページ

手作り製本で既刊であったものを、今回オフセット化。
一連の巡洋戦艦史シリーズの第一作です。部数が少ないので早い者勝ち。
巻末にはインディファティガブルとフォン・デア・タンの図面などもあります。

自虐的巡洋戦艦史 vol.3



オフセット モノクロ本文40ページ

人気の巡戦、金剛とタイガーの比較です。さまざまな視点から関係の深いとされる両型の鋭い考察が光ります。

これら新刊に加えて、vol2も当然並べます。
三脚檣さまからの御達しですが、これらは各1冊800円ですが、去年発行のvol.2は600円、3冊セットでお買い上げの場合は2000円に割引いたしますとのことですので、是非大人買いをお願いします(笑!)
当日は新見志郎先生もおられるかと思いますので、是非、ご来場くださいませ。
新見先生の御贔屓で、不肖・縹渺も関わらせていただいている雑誌「丸」連載〜黄海の龍〜挿絵の原画展示も行う予定です。

■PUNIPCRUIESESさま
舷窓の彼方へ



オフセット フルカラー A4横サイズ 本文36ページ
頒布価格 未定・当日発表*1

客船のイラストで各方面で大活躍中のPUNIPさまの待望の初・船舶画集です。
古き良き昭和〜平成と各地方で活躍した内航客船・フェリーなどの美しい姿をほのぼのとした、しかし端正な筆致のアクリル画で描いた大判のフルカラーは何回もページをめくりたくなるイラストばかりです。

以上が、縹渺舎取扱いの新刊です。

いつも通り、保存船舶vol2(保存船舶研究会)なども置いておきます。

なお、このほかに縹渺舎ブースでは下記の本が委託販売されます。

□じゃむ猫さま
ほむほむ・さんそ☆ぎょらい


本文:じゃむ猫
表紙イラスト:いるか
形式:オフセット
ページ数:72P(表紙・裏表紙含む)
頒布価格 1000円

内容説明:
暁美ほむらと魔法少女たちが九三式魚雷の発達史について議論を戦わせます。
「私の戦場はここ(海軍水雷史)じゃない」
【注意!】本文SS形式。魚雷に興味があってもまど☆マギ知らないと厳しいです。

内容はちょろっと拝見したんですが、まどか☆マギカのキャラたちの真面目で緩い?会話で面白くひも解いている感じです。
これも少部数ですので、売り切れ御免になるかもしれません。

以上が縹渺舎--------

また、縹渺が関わっている「帝國軍艦 伊吹」シリーズの初のグッズ頒布がありまして、これは南樺太豊原海軍工廠*2さまで取扱いされます。
ブースは 東5 への09aです。うちのブースに非常に近いですw

■縹渺舎
帝國軍艦伊吹〜藤原伊吹クリアファイル



イラスト かにぱんださま「かにぱんだ」のプロフィール [pixiv]
オンデマンド印刷 A4サイズ クリアファイル
頒布価格 300円 

南樺太豊原海軍工廠さまでは、下記の新刊も頒布されます。
「軍艦伊吹の建造」下



コピー誌 B5 約100頁 30部持ち込み
頒布価格 1000円

上巻では建造計画部分が語られておりましたが、今回は「伊吹」の実際の建造の様子とトライアル、そして就役までが描かれており、藤原伊吹も登場します。

表紙に縹渺のイラスト「「伊吹」就役間近」/「縹渺」のイラスト [pixiv]を使っていただきました。
また、下記のものが当日頒布される見込みです。

・軍艦「伊吹」の建造 (上) (初出C80 500円 20部持ち込み)
・大型対空軽巡洋艦伊吹型 基本計画資料(初出C76 1400円 残3部)
・大型対空軽巡洋艦伊吹型 基本計画資料 第二集 (初出C78 900円 残8部)
ジェーン年鑑風のチラシ(初出C78 無料)

以上、南樺太豊原海軍工廠さまの話-----

さて、いよいよあと一週間後。
夏のさかりで、あの恐ろしいまでの人波と熱気。
参加される皆々様、体調管理など十分にご配慮いただき、ともに夏のオタク祭りの気分を味わえればと思います。
どうぞ、よろしくお願いいたします。





あ〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜!
大事なことを忘れてました!!

当方のブースのお隣、東へ10aは、伊吹の生みの親しょーじさん破れた障子のブースですw
こちらは東方2次創作の小説ですので、東方好きな方は是非訪れてくださいませ!

*1:高くても1500円くらいかもしれないです

*2:実にほぼ隣同士というっ状況なのです^^;

清帝国装甲艦「鎮遠」〜黄海の龍 第六話「黄海海戦?」挿絵〜

7月26日発売の戦史・軍事・戦記雑誌 月刊「丸」9月号に掲載されました。

「黄海の龍〜アジア最強の戦艦「定遠&「鎮遠」一代記」(新見志郎著)の挿絵です。

黄海海戦のクライマックス、巨砲の打ち合いと、渾身の一撃を放った「鎮遠」の30.5cm砲、そしてその砲弾が見事命中した(実際には跳弾ですが)瞬間を描いてみました。

一方的に清艦隊が敗れたように言われる黄海海戦ですが、実際には旗艦「松島」ほか「赤城」「扶桑」「西京丸」など日本海軍も多大な損害を受けています。
今回のお話しの末尾でも新見先生がまとめておられますが、勝ち戦であっても徹底さを欠ける日本軍のありかたは、のちのちの太平洋戦争でも見られた傾向で、クールに戦闘に徹しえない日本人の特有な采配であったように思えます。

ちなみに描いている自分は、「鎮遠」の応援をしていました。
鎮遠」けっこう頑張っているじゃないですかww!!?

丸 2012年 09月号 [雑誌]

丸 2012年 09月号 [雑誌]

【第六話の概要】
いよいよ日清の艦隊戦は佳境を迎える。激しい戦闘、両軍の全く異なる戦術、巨砲の殴り合い。しかし、戦闘もたけなわで日本艦隊は旗艦「松島」が「鎮遠」の放った30.5cm砲弾が跳弾となって命中、大損害を受ける。旗艦は落伍、劣勢だった清艦隊は意気込みこそ持ち直すが、時すでに遅く清艦隊は実質において壊滅的な打撃を受けていた。にも、かかわらず、聨合艦隊司令長官伊東中将は攻撃中止を命じ、快進撃を続ける巡洋艦隊も戦闘を止めてしまった。
清艦隊は大打撃を受けたものの、全滅を免れたのだが。。。。

世に名高い黄海海戦のクライマックスから戦闘終了末尾を描く第6話。