清帝国装甲艦「鎮遠」〜黄海の龍 第九話「威海衛襲撃」挿絵〜

10月27日発売の戦史・軍事・戦記雑誌 月刊「丸」12月号に掲載されました。

「黄海の龍〜アジア最強の戦艦「定遠&「鎮遠」一代記」(新見志郎著)の第九話挿絵です。

先勝の勢いに乗った日本軍は、朝鮮半島に大挙侵攻します。その攻略の嚆矢は、威海衛攻略でした。陸海日本軍の電撃的な侵攻を描いております。
この上陸作戦は、敵前上陸ということで、大変危ない作戦でした。ここには惜敗した清艦隊が集結していましたが戦闘意欲に欠け、なんら手立てを取らなかったため戦況は日本軍に有利に働き、無事将兵は上陸できたのでした。
あまり言及されない、この上陸作戦ですが、イラストのように浜辺から離れて2艘の小艇を並べた上に浮桟橋を組み、浜辺まで桟橋を掛けて上陸したようです。(本文解説があります)

丸 2012年 12月号 [雑誌]

丸 2012年 12月号 [雑誌]


【第九話の概要】
日本軍の朝鮮半島攻略は威海衛上陸で本格的になった。そこには黄海海戦での傷をいやす間もない清艦隊がいたが、補給不足や戦闘意欲に欠けたために、やすやすと日本軍上陸を許してしまう。
敵前上陸という難題を果たした日本軍は快進撃を続け、伊東連合艦隊司令長官は北洋水師丁提督に降伏するように促すが、清艦隊は沈黙。結局、日本陸軍の前進に合わせて、連合艦隊は水雷艇による夜襲を企てることになる。

定遠鎮遠の運命はいかに。急展開を見せる日清戦争の後半のはじまりを描く第九話。