リコーダーと通奏低音のための4つのソナタ

リコーダー曲の名曲中の名曲!!

ヘンデルの1722年頃の出版作品。全音の譜面解説によれば、いくつかはハノーバー時代やハレにいた頃までさかのぼって作曲されていたようで、特にリコーダーのために特化した形で作曲されていたわけではないらしい。が、原題は「Sonata a Flauto e Cembalo」となっていて当時は、リコーダーがフルートと呼ばれていたりいわゆるトラベルソフルートでも演奏可能で伴奏はチェンバロ以外のものでもOKであることを作曲者が指示している。演奏方法も音符にこだわらない自由さを推奨していた。バロック以前の古楽はいずれもそういう自由な装飾やフレージングを楽しむものである。
さておき、4つのソナタは、いずれも快活で緩徐ー性急の組み合わせで構成はシンプルだけど、表情が豊かで大変魅力的!やはりリコーダーの素朴な美しさに恍惚!この曲集が版を重ねて出版されたのも故有りだと思う。特にハ長調とイ短調のものがfismajarはいいです。吹いてみて楽しいのは、ト長調ですけど。

ハイパーテクニックのダン・ラウリンに脱帽!
伴奏も一部オルガンで独特の美しさ!恍惚!!

ヘンデル:リコーダー・ソナタ集

ヘンデル:リコーダー・ソナタ集