「フラムスチード天球図譜」

宵の明星で思い出して見ていたら、はまぞうさんにあったので、急遽御紹介。
フラムスチードは、18世紀に活躍した天文学者で、イギリス・グリニッジ天文台の初代所長であり、精密な恒星目録の編纂に力を尽くした天文学史上重要な学者である。この天球図譜は、製図としての価値も当然、芸術的見地においても大変な労作であり、見ているだけで素晴らしい星座絵図の世界に引き込まれる魅惑的な著作だ。フラムスチードに対して良く引き合いに出されるのが、ドイツのヘベリウスの図譜であるが、fismajarは絵柄的にフラムスチードの方が好ましい。どちらも、日本語訳でほぼ完全な形で見ることが出来ることは、大変幸せなことだ。図書館などでも有るかもしれないので、一度だけでも良いから御覧になることをお薦めしたい。
そう、イギリスは「航海術」の先駆者であり、グリニッジ天文台は、今なお、地球を推し量る重要なベンチマークなのだ。

フラムスチード天球図譜

フラムスチード天球図譜

これに対抗できる絵図は、藤井旭の「新星座絵図」しかないと思われ。(w