スチュワート&ガスキン「ビッグアイデア」

最高にイカスそしてリリカル!

久しぶりの音楽レヴューですが、知る人ぞ知るデイブ・スチュアートとその奥様バーバラ・ガスキンのイギリスのデュオ。80年代から90年代にかけてキーボディストやサウンドプロヂューサーの人間たちに絶大な支持をもらっていたにも関わらず奥ゆかしい活動歴のあるアーティストの一つ。来日も何回かしているのだが、大ファンのわたしはとうとう行かずじまい。今来てくれれば絶対行こうと思う。(^^)グループの紹介は
Welcome to Rock Bottomさんの
Dave Stewart and Barbara Gaskin
に詳しいのでご参照いただきたく。。
3枚目のアルバム「ビッグアイデア」はいわゆるカンタベリーミュージックの一片を楽しむには最高!にポップでチャーミングだ!
「Levi Stubbs' Tears」のミディアムテンポの優しいガスキンの語り口と計算され尽くした展開を拡げる手法、「My Scene」のちょーかっちょいいイントロ(小川文明氏が「サンダーバードのテーマ」に似ているとキーボードマガジンに書いていたのが印象的(^^))、「Grey Skies」のブ厚く叙情的で不思議なコード進行とシンセストリングス、「Subterranean Homesick Blues」はイかれたhip-hopを気取ったでもガスキンの声が入るとコケティッシュなでも上品なラップ?がうわぁ!ヘッドホンして聴くとゾクゾクするので危険!(笑)「Heatwave」摩訶不思議な音の飾りでどこへ行くかと思えば全くポップソングになちゃうと、「The Crying Game」は都会的なアンニュイな気分ででも時折ガスキン特有の歌尾でひっくり返る歌い回しが可愛い、「Deep Underground」は政治的批判を込めた内容でスリリングなポップス、ここもサビに入る前のコード進行がキテマス!格好いいぞ「Shadowland」ドライビングに聴きたい爽やかなポップスなのだが、これまた痛烈な現代批判を込めた全くイギリス人は油断も隙もないと思わせるポップス!「Mr. Theremin」その名の通りアンテナ(電極)の上で手をかざすと不思議なサイン波による音を出すテルミンの発明者テルミン博士へのオマージュ、「New Jerusalem」はアルバムのフィナーレを飾る壮大な楽曲!例のイギリスの愛唱歌「Jerusalem」が最後に鳴り響くところに英国への深い愛情と現代イギリスへの強い批判が感じられるアルバムで最高に完成度が高い曲!
ああ、長くなっちゃたけど何回聴いても古さを感じさせない傑作だということで恍惚!

ビック・アイデア

ビック・アイデア

  • アーティスト: スチュワート&ガスキン,バーバラ・ガスキン,デイブ・スチュワート
  • 出版社/メーカー: ミディ
  • 発売日: 1991/09/21
  • メディア: CD
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