Trois morceaux en forme de poire
ジムノぺディとグノシェンヌは、なにげにレパートリーだったりして、比較的簡単なのだけど、こいつは2曲目以降がむずい。
どんな曲かは、こちらで聴いてみるヨロシ。
フランス人というのは、まぁ、なんというかヒネクレモンが多いようで、ドビュッシーはサティといいとこどっこいだわさ。これが、ブルックナーとブラームスあたりのやりとりだと、なんともピントのずれた、ある意味ユーモラスだけどぎごちないやりとりになるわけで。
ともあれ、サティーのこいつは三つの小品と名打っているくせに全7曲という、題名以上に内容も人を食っている。
1曲目:始まりのようなもの
印象派風のイントロは半音階を用いてさも意味ありげに始まるが、直ちにサティー節となって「ぁ、やっぱり」となる。
グノシェンヌのパロディー?というか、まんま。でも、最後はちょっと決裂する。
2曲目:同じものの継続
いや、同じとは思えません。1曲目と全然ちがいます。ごつごつとしたマズルカのような曲。大変短い。
3曲目:第1曲
ようやく第一曲め。。。。。。ちょっと軽めだが、ワンセンテンスごとに暴力的なカンデンツァを持っていて、どうも一筋縄では往かない。
シニカル。。
4曲目:第2曲
個人的には、非常に洒脱で好き。3部形式でラグタイム風の軽やかな音楽の間に非常に趣味の良い優しげなトリオを持っていて、形式がはっきりしていると言えば、全曲でこの曲のみか。
5曲目:第3曲
のっけから突っ慳貪で愛想が悪い。ソナタ形式風に聞こえるが、再現部と思しきところはあまりに短い。
6曲目:繰り返し
たどたどしくてなんとも枯れた味わい。。。なんか、やる気が無いのを強調している気分。
7曲目:もう一度繰り返し
前曲とおなじようなリズムで益々やる気がないのだ。最後は、「面倒せ〜なぁ!」と自暴自棄になって、更にやる気のないことを低音で「繰り返し」て終わる。
とはいえ、美しい音楽の一つでは相違在るまい。
- アーティスト: 高橋悠治,サティ,プラネス(アラン),岡崎耕治,村井祐児
- 出版社/メーカー: コロムビアミュージックエンタテインメント
- 発売日: 2004/03/24
- メディア: CD
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