#3 空を飛ぶ街が飛ぶ♪

雲を突き抜け☆になる(それじゃエンディングのロケット団w)

急上昇して行く機内、エンジンの轟音、身震いする機体、緊迫した空気。ここで落ちたら今日のお昼のニュースをまたずに特番を組んで貰えるナァなどと、くだらぬ事を考えつつ、窓から離陸の様子をじっくり観察。
たちまち地上は小さくなりやがて房総半島沿岸が見えて太平洋上へ出ると、シートベルト着用のアラームが消えるが、機内アナウンスは非常時に備えてシートベルトはして欲しいと言ってくるので、真面目な俺はそのままシートベルト着用で1時間くらいいたのだが、さすがに体も痛くなってきて寛ぎたいのでいつの間にか外していた。幸い3列シートの自分以外は誰もいないので随分贅沢なエコノミークラスのフライトを楽しませてもらう。^^
洋上の船などみれば、口こそ出さぬが「敵艦発見!雷撃用意!!」などと妄想するのはミリオタさんならデフォであろう。
高度が上がるにつれ雲に入り、それもつかの間、あっという間に晴れ渡った青空に 何処までも続く白い雲海の世界に飛び込んでいった。
あの雲の上に乗って歩けたらいいナァなどと、妄想するのは夢見がちな漢のデフォなので、仕方がない。
それにしてもあのモニター画面で飛行機の位置とか飛行諸元が表示されるのは、とても楽しいですねぇ。もっとも飛行機の表示が四国くらいの大きさでイマイチ、位置が判りづらいが。ここは一つ、可愛いメイドのSDキャラを使ってみれば結構ウケソウナ気がするが、ダメ?

目標、バンコク。距離約4600km。到達時間6時間。*1
シンガポール航空はサービスが良いらしいので選んだのだけど、本当に感じが良かった。機内食もまぁまぁだったし、飲み物もお代わりできたし。ただ、あの機内TV?は日本語のものが全くないので神風イングリッシュと呼ばれるほど、英語はめちゃくちゃな私にゃ、面白くなかった。クラシック放送は、ちょっとマニアックだった。グレツキ弦楽四重奏曲シマノフスキーのピアコン。。。。う〜んんんん。なんか選曲スゴいなぁw

5時間以上、ほとんど一睡もせずバカみたいに口開けっ放しで空ばっかりみていたが、とうとう眼下に陸地が見えた!
おお!これが大陸だ!
素晴らしい!人間がゴミのようだ!って、見えね〜よ
このようにアニメのセリフなどを一人で脳内妄想をするのはオタクのデフォだから仕方がない。

高度1万2千メートルから見る人間の営み。放射状に拡がる赤い道路や、幾何学的に直行あるいはどこまでもまっすぐ伸びて行く道路、四角い建物、クネクネとうねって進む大河に河川改修で取り残された三日月湖。田畑の綺麗にそろったチェック模様。見ていて本当に飽きないものだ。
「飛行機は着陸30分前になりました。着陸しますので〜〜」(゚Д゚)ハァ? ぇぇぇぇ〜、もう終わりぃ!
あっという間の6時間だった。飛行機は今度はずんずん高度を下げて行く。先ほどまで遠い夢のような景色だったのに目の前にリアルな田園風景や手に取るように判るほどの車や建物の姿。またもや緊張感溢れる機内。いよいよ着陸!!
ゴゴッと大きな轟音と激震?を受けて、しかし飛行機は無事バンコク国際空港にたどり着いたのだった。

*1:そういえば、書き忘れたけどこの飛行機の離陸時間9時25分は10分繰り上げられて9時15分に変更されていた。天候などの理由であろうか。