TV報道とネット報道の差に想うこと

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はやぶさ」奇跡の帰還に生中継なし テレビ局に失望と批判の声
6月14日19時22分配信 J-CASTニュース


オーストラリア南部の砂漠で発見された「はやぶさ」のカプセルとパラシュート=JAXA提供

 小惑星探査機「はやぶさ」の大気圏突入では、「ユーストリーム」や「ニコニコ動画」では、多くの人が生中継に見入り、はやぶさの最後の姿を見届けた。ネット上での関心度は非常に高く、中継サイトはパンク状態。ところが、地上波で生中継をしたテレビ局は皆無で、放送局に対する失望の声があがっている。

 宇宙航空研究開発機構JAXA)が2003年5月に打ち上げた「はやぶさ」は、05年11月には地球から約3億キロ離れた小惑星イトカワ」に着陸。砂や石の採取を試みたが、燃料漏れが発生。約7週間にわたって通信が途絶した。

■「ニコニコ動画」や「ユーストリーム」大人気

 エンジンなどの故障にも見舞われ、当初の予定か3年遅れで地球への帰還となった。「はやぶさ」は10年6月13日にカプセルを分離し、同22時51分(日本時間)ごろ、オーストラリア上空で大気圏に突入し、強い光を出しながら落下した。

 「奇跡の帰還」と言われるだけに注目度も高く、帰還の様子を中継したJAXAのサイトはつながりにくい状態が続いたほか、「ニコニコ動画」の特番も延べ約21万人が視聴。サイト内でもかなりの人気で、「プレミアム会員」と呼ばれる有料会員ですら見られない人がいた。和歌山大学のチームが現地から「ユーストリーム」で配信していた動画も、やはり「重い」状態が続いた。

 「重い」という制約はあるものの、いずれの動画中継でも「はやぶさ」の大気圏突入をネット利用者は目撃することができた。対照的なのがテレビで、地上波で生中継した局は皆無だった。

 大気圏突入の瞬間に生放送の番組を行っていたのは、NHK(総合)と、フジテレビだ。NHKはワールドカップのセルビア対ガーナ戦を中継する一方、フジテレビは情報番組「Mr. サンデー」で、「消費しない若者たちのホンネ」と題した特集を放送していた。

 なお、翌6月14日の朝刊各紙の多くは、このニュースを1面のトップにもってきており、総じて、ニュースとして価値が極めて高いと判断されていることが分かる。にもかかわらず、6月13日深夜の段階でのテレビ各局の扱いは、非常に小さいものだった。

 NHKは、突入からおよそ1時間後の23時48分から約10分間にわたってニュースを放送したが、はやぶさの話題は「完全スルー」。さらに1時間後の午前1時のニュースで、初めて大気圏突入の映像を放送した。

■NHK「回答は控えさせていただきます」

 民放は、日本テレビが1時3分、TBSが0時43分、フジテレビが23時45分に短く報じたものの、現場からの映像はなく、いずれもJAXA提供のCGが流れるのみだった。テレビ朝日とテレビ東京は、帰還の話題を取り上げることすらしなかった。

 テレビでの生中継がなかったことに対して、ネット上では失望の声が多くあがり、その矢面に立たされた形なのが、NHK広報局のアカウント(@NHK_PR)だ。最初は

  「大気圏突入のタイミングには、ちょうどW杯の試合を放送しているので、生中継は難しそうです」

などと冷静に理解を求めていたのだが、大量の批判に

  「あまりの数に圧倒されておりまして…」

困惑

  「さすがに限界かも知れません」

と、心が折れたかに見える書き込みもあった(すでに削除)。

 ネット上では「大ブーイング」といった様相だが、NHKの広報局によると、

  「『はやぶさ』に関するお問い合わせなどは寄せられていますが、件数は集計していません」

と、実際にNHKに意見した人がどの程度いるかは不明だ。また、生中継を見送った理由については

  「回答は控えさせていただきます」

と、回答を拒否した。

 なお、6月14日朝からは、各局とも比較的大きめの取り扱いをしている。

 JAXAは6月14日夕方になって、カプセルの回収に成功したことを発表している。

うーん。

NHK広報のツイッターで、「NHKは国営放送だろ」「なぜ生中継しない」とかバンバン叩かれていたのを見ていたが、とうとう「申し訳ない」「NHKは国営じゃありません」「これだけ批判を貰うとさすがに限界かもしれません。」と悲惨なツイットになっていくのを正直、可哀想だなぁと想って見ていたんですが。。。

別にNHKだけではなくて、民報も全くなにもやっていなかったわけで。orz

一般に科学技術は理系離れが進んでいる日本人社会ではニュースにしても説明がかなり必要。
たとえば、あの華々しいはやぶさの散華も、何の説明もなければ、大衆には「おお、きれいだなぁ」くらいの感想しかもたらさないんだよね。
あの美しい流れ星となったはやぶさが、実は大変な偉業を驚くべき困難を克服して来た、その旅路7年あるいは企画から25年という恐ろしく長い月日と膨大な労力を掛けて来たこと、それらを概ねに理解させることが、深い感動への重要なステップなんだけど、軽薄短小に慣らされた我々国民*1には、最低30分くらいは、はやぶさの凄さを分かりやすく説明できないと、結局、それこそ「なにそれ?」的な乖離を起こさせてしまうんじゃないかと想うんだな。
まー、結局あまり肩を持てないのだけど、TV局の人間はあまり科学に理解がある人が多いと思えないので、はやぶさをよく知らない集団であることを暴露したってのが、オチかもしれまてん。

今回のはやぶさ帰還生中継が無かったこと自体は、残念だけど、
しかし、一方ではニコ動、UST,JAXSA、ツイッター、2ch,mixiなどなど、TV報道よりもエキサイティングな体験を味わえた。
ニコ動で見る見る視聴者数が20万突破してゆくのを見ていて、呆れるばかり。
どこでも「重い」「つながらない」と困惑している人が(自分も)多かったw
ミラーリングで見られたりとか、そういうものも初体験でしたよ。
そして、画面に複数の中継を表示させておいて、同時にさまざまな動画をみることができたわけで、TV報道も見たいけど、とりあえず、ネットだけで十分でした。

TVがもう必要性を感じない自分にしてみると、今回のはやぶさ騒動は、ますます、ネットのアドバンテージを示していたような気がしまする。

それにしても、報道もミンスも手のひら介したようにはやぶさを讃えている様子は鼻白むw

おまえら、まー、それでも良いから「はやぶさ2」にもっと注目しろ。

*1:もっともfisはTV見ないけどw