「未来の白地図」

うわぁ!悶絶!(ネタばれ注意)

こういう展開になるとは、"以前予想した"とおり「ロザリオ」の授受でオワリというのは当たったのだが何と「拒絶」!まるで祥子と祐巳の時のようだ!ソナタ形式で言えば再現部ならぬ崩壊部。そうかぁ、こうきたか!
今回はまず挿絵が大変恍惚!特に祐巳を訪ねてきた瞳子が愛らしく描けていて、ツンデレ、恍惚なり。可南子もいと愛らし。一生懸命さが出ていて恍惚。祐巳瞳子のロザリオ授受の挿絵も複雑な瞳子の心情を感じさせてくれて文章をよく補完して恍惚!最後の祥子と令の自転車相乗りも爽やか!
小説本体は、「未来の白地図」ではのっけのモノローグが瞳子視点だということが新鮮、そして繰り返すけどツンデレ驀進の瞳子の描写が恍惚。志摩子と乃梨子のやりとりで涙ぐんでしまう乃梨子が愛おしい。由乃と菜々のコントも愉快。あちこちで触れられているけど「盾ロール」?で笑って「乃梨子」>「瞳子」の間違いで目が回ったのですが。。。そして極めつけが前述した祐巳が漏らす瞳子への「私の妹にならない?」の言葉ともう複雑怪奇な想いを持ったであろう瞳子の拒絶、そしてその後祥子に抱かれて泣きじゃくる祐巳の切なさ、じわりともらい泣きしてしまいました。(;_;)
「薔薇のダイアローグ」では令と祥子の妙に落ち着いた会話がどたばた加減のブゥトゥンたちの会話と対比していてコレも青春の美しい思い出らしい心温まるエピソードになっているなぁ。
クリスマスにあわせてなかなかのプレゼントを頂き、作者殿に感謝!