第9篇 不屈の氷川丸


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私は働かなくてはならない
ピストンロッドがへし折れるとも


私は運ばねばならない
鋼板が錆だらけになって赤く染まるとも


私は進まねばならない
キールがきしみフレームが歪むとも


どんなにやつれて汚らしくなっても 人々を乗せて
必死に生きるための物資を載せて


私は縦横に壊れ果てるまで


往く