宇宙の旅 オープニングテーマ♪
本年最初の音楽の話は、華々しくも「ツァラトゥストラはかく語りき」でありまする。
哲学者ニーチェの叙事詩「ツァラトゥストラはかく語りき」を読んであっという間に構築してしまったR.シュトラウス先生。
ただものではありません、やっぱ!
なのにこの曲は一部の識者には大きく歪んだ評価を与える方が多くて、ちょっと悲しいものがありますが、言われるような思いつきや単純な発想の音楽では絶対に無い!導入の有名なCのオルガプンクトにラッパのC−G−C-F#F-という音形、はっきりいって今までこのような始まり方をしたあるいはそのような音楽は皆無だったはず。当時はもちろん未だにコレを超えるインパクトのオープニング音楽は聴いたことがありません。
Von den Hinterweltlernの主部に入ってからの織りなすディヴィジの弦パートの美しさと深遠なアトマスフィアはもう恍惚。大きな山を形作るDas Tanzliedあたりも優雅なそして喜びに満ちていて美しい。
スコアを見れば一目瞭然ですが、各所無駄が無く装飾的に見えるパッセージも計算されつくしたものがあり、これを完璧に弾きこなすのはもちろん大変な技量がいるでしょうが、オーケストラにとって一つの技術的頂上として目標になるものでしょう。
一時のブーム的崇拝も少なくなった今、R.シュトラウスを冷静によくよく研究するのは大切なことだと想います。ロマン派後期のモーツァルトとでも言うべき天才をお調子者として見るのはいかがなものでしょうか。
是非、スコアとともに曲を楽しまれては!
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昔オイレンンブルグのスコアがバカ高かったのを想うと。。。。orz