諸君、私は氷川丸が好きだ

諸君、私は氷川丸が好きだ
諸君、私は氷川丸が好きだ
諸君、私は氷川丸が大好きだ


保存船が好きだ
病院船が好きだ
貨客船が好きだ
引揚船が好きだ
海事遺産が好きだ


無限に広がる海で
嵐の北太平洋で
夢運ぶシアトル航路で
ノスタルジー溢れる横浜で
赤い靴の少女が眺める山下公園


この地上に存在するありとあらゆる氷川丸が大好きだ


黒塗りの船体に白いラインが好きだ
ゆっくりと浪を掻き分けて進む時など心がおどる


しなやかな舷弧が好きだ
ゆったりと水平線へ向けて突き進む時など胸がすくような気持ちだった


白波が砕けて陽光に煌めくのが好きだ
大きなうねりを乗り越える時など感動すらおぼえる


赤い船腹がちらりと見えるなどもうたまらない
普段は見られない淑女が恥じらうのは最高だ


船のことを知らないものを
その大きさに圧倒させた時など絶頂すら覚える


鋲接の外板が好きだ
ボロボロに腐っているのはとてもとても悲しいものだ


伝声管や真鍮のテレグラフや大きな舵輪が好きだ
ゴミが挟まっていたりするののは屈辱の極みだ


諸君 私は氷川丸を 良妻賢母の様な氷川丸を望んでいる
諸君 私に付き従う氷川丸好きの諸君 君たちは一体何を望んでいる?
更なる氷川丸を望むか 
糞の様な氷川丸を望むか?
優雅で高貴なる保存船の女王のような氷川丸を望むか?




氷川丸!! 氷川丸!! 氷川丸!!




よろしい ならば氷川丸


だが、繋留された山下公園で閉鎖の憂き目に耐え続けて来た我々には
ただの氷川丸ではもはや足りない!!
氷川丸を!! 一心不乱の大氷川丸を!!


我々はわずかに小数
飛行機ファンや鉄道・自動車ファンに比べれば物の数ではない
だが諸君は一騎当千の保存船舶ファンだと私は信じている
ならば我らは諸君と私で総兵力100万と1人の産業文化技術継承の正統なる集団となる
我らを忘却の彼方へと追いやり、古きものを大切に出来ない消費文化に酔う腐った性根の者どもを叩きのめそう
髪の毛をつかんで引きずり下ろし 眼(まなこ)をあけて思い出させよう


連中に累々と続く手で創る文化を思い出させてやる
連中に血と汗と涙の努力を思い出させてやる
氷川丸には奴らの哲学では思いもよらない聖なる光と力がある事を思い出させてやる
1000人の保存船舶ファンの集団で 世界を船と、その代表なる保存船で埋め尽くしてやる


目標 惰眠をむさぼる国民と独善主義の政治家・官僚


日本全国都道府県一隻保存船作戦 状況を開始せよ


逝くぞ 諸君!!




^^;*1
*2

*1:LNM艦長の真似w 最後は洒落になんないかな!へへへ

*2:行くぞ諸君と云ったって、ひょいと周りを見ると誰も居ないなんてデジャブがw