冬の冷たい空 吐く息の白さに寒さを感じながら聴く。。。。
シベリウスは管弦楽曲などは大変なこだわりを持っていたそうですがなぜか、ピアノ曲は小品ばかりで力の抜けた素直な作品となっているとのことで、たしかにこのアルバムに収められた曲は、大変美しいけど淡々とした叙情を湛えています。とくにお気に入りは「樹」の組曲の「樅の木」。雪をまとった大きな樅の木のたたずまいを淡々と映し出している佳品。恍惚。。。そのほか「花」の小品も可愛らしいさあふれまくり。ロリロリな甘さが、シベリウスの怖い肖像写真を思い出してギャップにう〓〓〓ん。人は見かけによらないとは言うものの、やっぱりシベリウスは眉間にシワ寄せるイメージですよね。それにしても、変化に富み耳に優しい愛情あふれるピアノ作品集です。
ダイナミクスレンジは広くないが、甘すぎない抑制された演奏で 十分にシベリウスの落ち着いた良さを感じさせてくれてます。(2004.12.22修正)
- アーティスト: ビータサロ(マリタ),シベリウス
- 出版社/メーカー: ワーナーミュージック・ジャパン
- 発売日: 2004/01/21
- メディア: CD
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