サウンドの新鮮さで私も驚き恍惚。。
のっけからズドンズドンと行進始めるし、ヒステリックな主題だし、トゥッティでダンダンッダダンダンダンというリズムに乗せて生A>死Aminorへ変化する運命動機はあるし、第2主題のアルマのテーマの美しいことこの上ないし、チェレスタやハープはキラキラ鳴り響くし、そのくせ繰返し記号で単純に反復するし、途中の天国的な響きのカウベルがカランコロンと鳴るところはいきなりアルプスの高原のようにビジュアルだし再現部では性急にどんどん進んじゃってあっという間に終わるし、ってのが第一楽章なら、2楽章はズンドンドン、ズンドンドンってワルツの行進曲???な始まり方でなんか心脈が乱れまくった音楽で、可愛らしい中間部はじつは変拍子だったりするし相変わらず要所要所で生A>死Aminor動機は出てくるし、引っ張った挙げ句 すとんと終わる。奇妙な舞踏の次はもう思い切り恍惚のアンダンテ楽章、ゆりかごのような低音のアルペジオによる伴奏に乗って、たおやかで美しさ160%の子守歌がのんびり青空の中の雲のように漂ってゆき、しかし所々で人生に疲れたような第2主題が暗く差し込む、でもどん底に沈む前に力強く浮き上がってくる、なにか一筋縄ではいかない。そしていきなりのハープの巻上がるようなグリッサンド!!!びっくりしているまもなく憂鬱でSFっぽいバイオリンの主題が天空を舞ったかと思うとドカン!!!って生A>死Aminor動機とダンダンッダダンダンダンがぁ〓〓〓うわぁ〓コエーーーー!もうあとは、複雑に入り組んだ楽想がこれでもかこれでもかと攻撃的に奏でられてゆきそれでも所々に天国的な響きで希望のある楽想もありドラマティック極まりない。特に205小節目からの楽想はもう比類がないくらい格好いい!!恍惚!そうそう有名なハンマーがドカンとやるところも一度ステージで観てみたい。そして最後は、華やかに勝利で終わりそうになりますが。。。。運命のリズム「ダンダンッダダンダンダン」と「死」Aminorのみが暗黒の幕をおろして閉じるのです。
新聞で知りましたが、ベルティーニさまお亡くなりになりました。。合掌。。 記念にこの記事を捧げます。演奏は熱意あって名演と思います。
- アーティスト: ケルン放送交響楽団,マーラー,ベルティーニ(ガリー)
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