「薔薇のミルフィーユ」今野緒雪

上手く言えないが良いのか悪いのか分からない。。。。

肯定派の人に最初に謝っちゃうけど、あまり好きになれなかった。
黄薔薇の話は、どこか駆け足で、由乃の動きの唐突さが際だちすぎて菜々との関係が「スール」としては立場が逆であるような気がする。(姉が導き妹が支える?形と言えるのかな。)菜々の心の動きもよく分からない。由乃視点だからとしても、もっと感情移入できるように描けたはずだと思うけど。
白薔薇は、なんといっても志摩子の兄っていうのが????付け足し付け足しでキャラが増えてゆく惰性でやってるアニメみたいなのはどうも。。。
紅薔薇の話も、祥子のはしゃぎようが違和感あったし、ファーストデートの雰囲気とはほど遠いのがどうも。。。柏木については、在る程度動きが理解できるので、物語の上ではそれなりに重要な語りが多かったと読んでいる。ともあれ祐巳が祥子への想いを未だに純な形で保ち続けているのが百合百合「恍惚」。。。
総じて、アニメ的ギャグっぽく描こうとした結果、やや中途半端になっちゃたかなって、作者さん、初期の雰囲気にもう一度戻ってみて、瞳子をはじめ百合百合のお話を紡いでください
m(_ _)m

それにしてもこの表紙は今までの表紙で一番優れているぞ!
祐巳由乃・志摩子三人のやや貫禄在る雰囲気がVery Good!
マリア様がみてる 薔薇のミルフィーユ (コバルト文庫)

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