組曲「仮面舞踏会」

通俗こそ恍惚の宝庫なり!

ハチャトゥリアンって大好きなんですよね。一般大衆ぴーぽ〓の耳に即理解OK!かっちょ良さ!ノスタルジー!明快で美しいメロディーメーカー!リズム感の楽しさ!和声やオーケストレーションの良さ!しかし気品が有る!!
こういったことが全てバランス出来ていた作曲家ってヨハン・シュトラウス親子とポール・モーリアくらいしか思い当たらないです。
あまり小難しい音楽ばかり解った風に聴いている向きが多々おられるようですけど、わたしゃ、通俗とか名曲とかなんとか言う前に、その音の紡がれた物が自分にとって心の糧となるならそれが本当に欲している物で、また他人様にも御紹介したい音楽という風に思っていたりします。たとえば、「HMSユリシーズ」(女王陛下のユリシーズという邦題は大嫌い!)において後半で自然の猛威と恐ろしい敵攻撃に中破した巡洋艦ユリシーズでは、艦長ヴァレリーの趣味というか考えで通俗的なクラシック音楽を艦内に流す中、そのヴァレリーが死んだことを館内放送で告げるシーンがありますが、こういった、そう、極限的な状況で演歌や民謡とかワルツとか聴こう(聴かせよう)とする姿勢こそ、音楽が本当に生きる聴き方だと思ったりもしますネ。


組曲「仮面舞踏会」はロシア宮廷華やかかりし18世紀の小説家レールモントフの戯曲に付随された劇音楽の組曲版。その内容というのが、ロシア貴族の織りなす退廃的な社交界を舞台に主人公アルベーニンが仮面舞踏会で腕輪を無くした妻ニーナの不貞を疑い、嫉妬のあまり毒殺しちゃうっちゅう話〓〓(^^;
ヴェルディとかにも同名のオペラがあったけど、仮面舞踏会って、出会いチャットとか掲示板みたいなもんですかね、現代で言えば。人間、いつでも乱交状態に陥りたがるモンデス。。。いや、私も是非、いやえ〓〓っっト。。。(^^;ゞ
さておき、そういったどこかアンニュイな部分を全5曲に聴くことが出来ます。
帝政ロシアの栄華と腐敗、その悪趣味までな豪華絢爛さを感じて、恍惚!

手元の愛聴板はホルスト・シュタイン/ベルリン放送響で1959のモノラル板。
なんかすごく好きなんだけど。でも、コンドラシンのこちらの方も良いかも!
道化師?ロシア管弦楽名曲集

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