第1番

ああ栄えある大英帝国よ!

イギリスの文化はとても好きなんだけど、基本的にケトウ×なのでいいとこ取りなのがfismajarなのだ。日本が一番!わたし国粋主義なのだからしかたがない。。。
とはいえ、本当にエルガーってイカス(藁)音楽だよなぁ〓。
本日投下致します、交響曲第1番は、もう威風堂々の大英帝国そのもの音楽。1908年完成で初演の年は100回演奏されたそうな。もう一度耳にこびりついたら離れない息の長い循環主題は、全楽章を通じてあまり大きな変奏とならずに滔々と流れゆく。重厚長大(演奏時間約50分)、しかしスタイリッシュというところが、巡洋戦艦フッドのような?デザインセンスの英国らしさと言ったところ。
1楽章は、Nobilmente「高貴に」淡々と循環主題の序奏からはじまり、再度循環主題を強奏で堂々と鳴り響かせてゆく。いきなり「恍惚」の栄光賛歌!そしてR・シュトラウス張りの華やかなオーケストレーションで突き進む。いくつかの深刻な経過を経て安らぎを求めるかのように循環主題が再現し雄大にそしてあこがれを持って終結部へ。
2楽章は、スケルツォ。緊迫した行進曲を伴い戦闘的でワーグナーを思わせる部分もあるが、それはちょっとしたスパイスのような物。あくまで味わいは、エルガーであってノーブル!第2主題の煌めくような早めの美しいフレーズは、王女のごとくもう気品があふれていて最初の行進曲の男性的なものと対比が素晴らしい。
3楽章は、循環主題をじっくりとアダージョに仕立て変え、大英帝国のロマンティシズム永遠にっ!というか喜ばしい黄昏というか「恍惚」!エルガーはこの楽章を相当苦しんで作ったのではないかな、愛情が有り余るオーラを感じるなぁ。とても長くたっぷりと時間をかけて練ったものと思います。
4楽章、闘争的な主題に対し循環主題が勝利してゆくといったストーリーを感じる豪壮なフィナーレで、闘争主題はいくつかの展開と変奏を経てやがて雄大な広がりを見せて更に下降音程で変化させられつつ再現部で再び強烈な光彩を放ちながら崩れてゆき、コーダで循環主題が勝利に圧倒され、堂々と循環主題が進む中に、断固たる終結で曲を閉めます。

スターウォーズなみのスペクタクル交響曲なわけでありますです。

やっぱ、サー・ゲオルグ・ショルティとロンドン響のこのアルバムに尽きますな。かっちょいい!迫力有る!最高!

エルガー:交響曲第1番&第2番

エルガー:交響曲第1番&第2番