組曲「ペレアスとメリザンド」

秋の夜長にこいつを聴くことは最高の贅沢

秋もはや熱き紅茶とビスケット、本当に秋の夜というのは、良いものですね!秋マンセー!
で、フォーレは、基本的に春秋向けの音楽だとおもうけど、この「ペレアスとメリザンド」は秋っぽいかなぁ。
さて、この組曲はもともとメーテルリンクの同名の劇付随音楽として創られた物を再構成し4曲の組曲となっています。1曲目は、前奏曲。ため息をつくように密やかな面持ちで恋の前奏曲としての雰囲気で「恍惚」。2曲目は「紡ぎ女」三連の速いパッセージが明るく愛らしい空気をつくる中、伸びやかで可愛らしいオーボエのメロディと次に来る憂鬱なメロディーがドラマを暗示させます。3曲目がチョ〓有名な「シシリアーヌ」ハープの上昇するアルペジオにのって風のようなフルートのほの暗い美しいメロディーがもう萌っつう感じで「恍惚」最大出力200%!フィナーレは「メリザンドの死」譜面は三拍子なのですが、これは葬送行進曲ですね。大変シンプルなオーケストレーションですが、無駄のない音枯山水のような音配置が素晴らしい緊張感です。大変地味なのですが、奥行き感を感じるように聞き込むとうならされる物があります。どこか「トリスタンとイゾルデ」の影響も感じるところは、ドビュッシーシェーンベルクも取り上げたこの劇の雰囲気が愛と死に関する物だからでしょうか。。。

これも定番。アンセルメの内省的な情熱はまさにフォーレの演奏にふさわしい!
フォーレ&ドビュッシー・コンサート

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