須藤真澄「庭先案内」(1)

ノスタルジーが嬉しい一品

「電氣ブラン」以来実はその足跡をよく知らないでいたのだけど、ナニゲに店頭に並んでいて「?!」さっそく買ってしまったら、奥付にいっぱい刊行リストが。。。ほんと、知らなかったという当たり、ヌルオタのレッテルが張られるかもしれんが。。。。どうでも良いか(^^;
オムニバスでキャラクターを換えつつ、人生観を優しくしかし鋭い切り口でファンタジー風に押し込めた「箱庭」といったところか。個人的には末尾の「旗の向こう」が琴線に触れるものがあった。
いずれも作者の中にある「少女性」*1がもうとても心地よくて癒されるのだが、どことなく「黒イ」部分もあり、それもまた心に響く。
シンプルな絵柄でも「和」の雰囲気が恍惚。

「電氣ブラン」も再版されているのかぁ。。
庭先案内 1巻

庭先案内 1巻

*1:主人公的な美少女風の何とも愛らしい少女か腕白で無邪気な少年の姿は、作者のメタファー