マリア様がみてる「くもりガラスの向こう側」

ああツンデレ是非も無し。

あちらこちらでとっくの昔に感想を書かれていることだから今頃なんだという無かれ。何回も読んでいたらこうなっちゃた。。
個人的には駆け足で進んで行くような小説が多いなかこういった優雅に進んでゆくのは諸手を挙げて歓迎。そりゃ速く祐巳瞳子の姉妹の契りシーンみたいけど、それだけそのときの感動も一入だろうナァともう今から身をよじるような想いが沸々と。。。(^^;アホカ*1
導入部の「未来の白地図」の後シーンからの続きも上手いなぁ。友情、先輩からの愛情、グランスール・祥子の懐の暖かさ。よいでつ。*2ここだけでこの本読む価値有りなり。続いて正月に集まった山百合会面々。駅で待ち合わせする乃梨子と祐巳、そして志摩子の生き生きとした描写がGJ!ヨイ。ワイワイムードで進む小笠原邸での正月、それにしてもスゴイ双六があったものだ。オリエンテーリングですね、もはや。よく考えると親戚の子供たちとむかしゃ屋敷全部使ってかくれんぼしたっけ。この雰囲気なかなか楽しめる。
そして祐巳のモノローグ。。切ない。。。(;_;)両思いの片思い。何とアンビバレンツなことか。。。
今回もまた楽しませて頂きました。

ところでこの表紙の祐巳の持つ花はなんでしょうか?
形状的にはハナカイドウに似ているが、正月の話でハナカイドウは
無いだろうから、わらしはロサ・キネンシス・レッドフォームが
似ている気がするケド。
興味がある人は実野里ガーデン:イングリッシュローズ、クラシックローズコレクションさんで
毎年発行されているカタログ手に入れられるとヨロシ。*3
クラシック・オールド・ローズ*4はここが日本でも有数のところでつよ。
イギリスを語るならバラも知らないとね。d(^_^)言い訳※←この
部分は縹渺の英国庭園研究の勉強の上でということをつぶやいたので、
別にバラを知らねばイギリスが語れないと言うことではないのです。
イギリススキーな方には失礼でした!!
すんません。m(._.)m)*5

*1:チン思うに、まったく先に進まないということをあーだこーだ言うのも勝手だけど、色んな意見がある中でもっとも見苦しい感想だなぁと思うぞ。

*2:なにもかも皆懐かしい。

*3:このカタログ全38ページなれどオールカラーで扱われているオールドローズの比較的大きな写真と詳細な説明がありしかも体裁も美しい。これで、0.5k円とは恐ろしく安いぞ!申し込めばすぐ送って下さるし、お金は到着してから郵便振り込みで簡単。バラはよいのう。ん、いんぼいいすがうわわわわわw

*4:18世紀から19世紀にかけて人気があったオールドローズは夏だけの一季咲きであったそうな。。これに対しチャイナローズとの掛け合わせで四季咲きに改良されたが花の主張が比較的弱かったため(可憐であるともいえる)か、フランス王朝に代表される華麗で大輪が多いハイブリッド・ティーの大流行により一時期影を潜めてしまったのです。しかしここに英国のデビッド・オースチン氏が1960年に発表したのがイングリッシュローズというジャンルを確立させたコンスタンス・スプレイというピンクのバラでした。今はカナリこのイングリッシュローズが人気でオールドローズもそれに伴い密かなブームなのであった。。。

*5:自己批判のタメに晒しておきます。