「召使いたちの大英帝国」小林章夫著

もう一冊。

こちらは文章が主で小さなカットが多い。でもこれも上と同じくらい面白かった。
特にスウィフトの『召使いへの忠告』の抜粋の紹介や5章の「貞操の危機」の項はむふふでありました。
小林氏は特に豊富な英文資料からの研究なので、ようような数値比較やら文学文献の引用などアカデミックな本となっております。
やはり女性使用人(メイドさん)の内容が多くなっているのは、意識的なものでありましょうか(^^;

「もし主人が『誰か』と呼ぶなら誰も返事をしてはならない。『誰か』などという人物はどこにもいないからである。」
『召使いへの忠告』より
ワラタ。
召使いたちの大英帝国 (新書y)

召使いたちの大英帝国 (新書y)