「復讐への航路」エリザベス・ムーン著 斉藤伯好訳

これは続編が早く読みテーーーーーーーーーーー!

いつもなら電車のってりゃ一冊2冊読んでしまうのに、2列車分で読み切れなかった。ううむ。
さておき、こりゃカイラーラが殺人に快感を覚えるというアタリが妙にモエテしまいまする。いいのか?^^;
ネタばれになりますので、以下は注意。
前巻「栄光への飛翔」で勝利を得たカイラーラだったが安らぐまもなく、ヴァッタ航宙本社が謎の集団に襲撃されて一族はほぼ全滅、宇宙の果てで古ぼけた宇宙貨物船「ゲーリー・トバイ」とそのクルーとともに、この謎の集団を暴きヴァッタ航宙を復活再建しようと、冒険活劇を繰り広げる。
前巻よりも活劇分150%増量でカイラーラの魅力も増しており、かなり面白かった!帆船小説を完全にトレースしていることは明白で拿捕船などの表現を見る限りまちがい無いし、クルーとの人間味溢れる絆や傭兵会社や他の輸送船とのやりとりなどもそれを下敷きにしている。なるほど、恒星間宇宙航行では連絡に超光速通信(アンシブル)が不可欠としたことで、これの崩壊がまるで18世紀の帆船小説のようなストーリーになるよう考えられているのだな。。もちろん宇宙ならではの細かい考証もされていてアンシブルやインプラントなど荒唐無稽なガジェットとの対比でSFらしさを忘れていない。
とにかく続刊が楽しみだわさ。

それにしてもハヤカワのシリーズタイトル*1はもう少し何とかならんのかのぉ。(/ω\)
復讐への航路―若き女船長カイの挑戦 (ハヤカワ文庫SF)

復讐への航路―若き女船長カイの挑戦 (ハヤカワ文庫SF)

*1:「若き女船長カイの挑戦」って。。。。。。洗練とはほど遠いにょ