第8篇 残照の氷川丸


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たくさんの姉や妹を亡くしたのに私は生き残った

残照を浴びて嘆く

私はそれでも航海を続けなければならなかった

日の丸を掲げることも許されず

深い悲しみと失望 疲れ果て 病に伏し 傷を負った人々

あるいは

明るい希望 勇気と断固たる意志を持ち 新たな心持ちの人々

わたしは再び故国に戻る人々の架け橋となった