第一番「海の交響曲」

雄大!「兄弟舟」「親父の海」に並ぶ、これぞ男の海の音楽!!

とっておきの音楽!もう落ち込んでいるときはコイツを聞いてパワーをもらう。冒頭のファンファーレを聞くだけでアドレナリンが吹き出ます。
第一楽章はゆったりと息の長いメロディーで白い帆を張った帆船が大海原を行く姿を髣髴とさせ、行進曲風の第2主題は船首から望む水平線への航行を思わせる。次はバリトンのソロで高らかに世界へのロマンを語り始めてゆきます。中間部では深遠な海の世界を膨らませるだけ膨らませてゆきここでまた、恍惚!!!!!あ〓
第二楽章は夜の浜辺をゆっくり歩いて哲学の趣。
第三楽章はスケルツォ。しぶきを上げて突き進む船の白い航跡。。。大英帝国万歳!
第四楽章は「探求者たち」。昔バンドやってた頃これにインスパイアして「エクスプローラー」という曲を書いて結構ウけてましたな。IEとは関係ないよ。
悠遠な主題を合唱でおもむろに歌い上げ時間をたっぷりかけて次第に音響の伽藍を立ち上げてゆき星の爆発のごとく輝かしいクライマックスを迎えます。しかし感動的なのはこのクライマックスの後、静かに海へ望んでゆく航海者たちの後姿を見ているようにゆっくり消え入るように終わっていくエンディング。最後でまたまた恍惚。。。。。
この曲は、評論によると一般にカンカータのようにいわれたり、その堂々どっこな曲想から批判的に言われたりしているようだけど、そりゃ、あんた、「ボライソー」とか「ホーンブロワー」とか読んでみなよ!この曲に対する理解を新たにしてくれるぜ!
エルガーとは違う大航海時代の大英帝国そして新世界へ渡る冒険者、これを抜きにW.ホイットマンの精神を歌い上げたこの壮大な音の絵巻を 面白く感じることはできない!
本当に良い曲です!マイベスト音楽だわさ。

比較的上品に演奏されている。
録音は分離感が足らない感じがするけど安心して聴けます。
ただ、アナログ盤のアンドレ・プレビン/ロンドン響がいまでもお宝で,
これのCDがあればうれしいのだけど。。。雄大な名盤だよ。
ヴォーン=ウィリアムズ:海の交響曲(交響曲第1番)

ヴォーン=ウィリアムズ:海の交響曲(交響曲第1番)

  • アーティスト: デイヴィス(アンドリュー),BBC合唱団,ロークロフト(アマンダ),ハンプソン(トーマス),ヴォーン=ウィリアムズ,BBC交響楽団
  • 出版社/メーカー: ダブリューイーエー・ジャパン
  • 発売日: 1995/07/25
  • メディア: CD
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