第8番

宇宙が鳴り響く所を想像して下さい!

(電波入っているわけじゃ無いよ。。。)

このすごいフレーズは糸井重里でも作れないコピーだ!マーラーは創造神になった。この曲でマーラーは極限的な編成のオーケストラを用意し極限までポリフォニーを駆使し極限までバランスをとった。これを行過ぎるとそこは混沌とした表現主義の扉を開けることになりそれはあまりに高尚で普通の人では辛すぎる音楽になってしまう。音楽宇宙の水平線はこの曲にありここが最果てならばまさに因果律の意味する光と時間の原始宇宙の始まりに立つ金字塔、創造の始まりなのでは。
誇大妄想はこのくらいにして、本当に宇宙を創造しようとする意気込みがあり、インスピレーションに満ちています。ワーグナーのような舞台劇(ドラマ)ではなく音符の羅列のみでやれることをすべてやっている点でやはりある到達点に立ってしまったマーラー
第一部は厚みのあるオーケストレーションが聞き手を圧倒し聖霊を呼び出し、目くるめくように変化をえてして平和と栄光を歌い上げます。第二部ではファウストの最終場をテキストに愛を歌います。どこもかしこも美しい響きの連続で恍惚。。。特にブッシュターヴェ176小節番号1276小節からの「Blikket auf~」から恍惚の連続です。オルガンにピアノ、ハープ、チェレスタ、はてはハーモニューム(電子オルガンのようなもの)まで駆使してキラキラと夢のような世界が広がり、一度収束すると神秘的な宇宙に舞い戻り瞑想的な合唱が徐々に力を増して、再び宇宙が鳴り響くごとく輝かしい愛による救済が歌い上げられてクライマックス。恍惚、恍惚、恍惚!!!!
この曲について一般の評価が今ひとつなのは残念。。。fismajarはマーラーの作品は天国的なものと煉獄的なものの二元論者で、天国的なものの最高傑作としてこの曲を評価したい。※(天国的なもの1、3、4、5、7,8 煉獄的なもの2、6、9、大地の歌

ショルティさま燃え!萌!ああ、かっこいいったらありゃしない!
録音も重厚でPPでも厚みのある音が恍惚恍惚恍惚。。。。バタっ
マーラー:交響曲第8番

マーラー:交響曲第8番