第2番

甘い甘いメロディーの宝庫に酔いしれるのも良いです。

この曲とウォルトンとどちらにしようかと迷ったのだが、今日はラフマニノフを書くことにしました。
よく知らなかったのだが、何かドラマとかで使われていたらしいですな。なるほど協奏曲しかりこの曲しかり叙情性あふれる美しい響きは、チャイコフスキー直系の音楽家らしいもの。
1楽章。陰鬱で長いラルゴの序奏は霧の中をうごめくようなしかし豊穣な低音の響きが印象的で、いくつかの重要な動機が提示される。ついでアレグロモデラートの主部が始まるのだが、この手法はまさにチャイコフスキーがお得意としていたもの。ラフマニノフチャイコフスキーの影響がやはり大きいのかな。
2楽章は活発なスケルツォだが、すぐにロマンティックな第2主題が現れ、うんうん、作曲者はやっぱり甘いメロディーが書きたいのだなぁ!わかるわかる。
トリオ部分はラフマニノフのオーケストレーションが単なるメロディー作曲家ではないことを如実に示していて興味深い。最後尾はどこかマーラーブルックナーを足して3で割ったような響きで面白いし。。。ブラームスとかシューマン等は、やらないだろうね、こういう終わり方。
3楽章は、もうあまりにも有名なアダージョ!始まりからできればカスケード奏法で聴いてみたい(笑)ストリングスの駆け上がりフレーズに続いて、ノスタルジックな息の長い美しいメロディーの応酬!クラシックでこういうことやると普通批判されそうだが、やった作曲者は偉い!!と賞賛させていただきます。もうここだけでおなかいっぱいの「恍惚」!!
4楽章は、まるで別人のようなラフマニノフ!華やかで楽しくしかもお馴染み甘甘のメロディーも適度に鏤められていて大団円のフィナーレで大満足!