「栄光への飛翔」エリザベス・ムーン著 斎藤伯好訳

また女の子が主役のSFをよんでしまた。

オナー・ハリントンとか実は立ち読みですましてしまうのだが*1、これは斜め読みしてすぐ買ってしまった。某所でコメントしたけど^^;「ディティール」がしっかりしていることはfismajar的恍惚の大要素なのだ!*2
で、あちこちで色んな評価されているのですが、このお話はあれですよ、SF版「小公女」。主人公は現代の等身大女性像いや古き良き時代の良家の子女。下着とかシャワーとか裁縫とか服とか、こういう本当はそうであろう部分がここかしこと描かれていてプライドを持ち人に優しい淑女であることが琴線にふれまつる。
そして著者はここに帆船小説の主人公の類型を被せて、新しいキャラクターの誕生に成功しているかと。*3
あらすじは、銀河に名だたる宇宙貨物会社のお嬢様カイラーラが士官候補生としての道を友人の裏切りで絶たれたところから始まり、夢破れた若者の心情をからりとした筆致で描きながら、それを暖かく見守る父他の家族、そして自立を促すために敢えてオンボロ貨物宇宙船の船長として宇宙へ送り出されながらも、持ち前の負けん気と好奇心、そして勇気と知恵うんぬんの大冒険を。。以下略。愛しい人との死別や冷たい現実、そして恐怖、戦い、そして最後の栄光へ。
続刊も読破中。かなり面白く読めてます。

栄光への飛翔 (ハヤカワ文庫SF)

栄光への飛翔 (ハヤカワ文庫SF)

*1:故によく頭に入っていないのだな

*2:さすがにもう一つの方は。。。(∩_∩;)P

*3:オナーはこの女性らしさがもう一つ描かれていないので、ちょっと入り込めないところがある