スクリャービン 交響曲第2番

終楽章の大団円が恍惚!

スクリャービンといえば、神秘主義とかを建前に例の色光ピアノとか男女のまぐあいのぜっちょーを描いた「法悦の詩」とかが名曲とされているわけですが、わらしゃ、この2番が一等大好きでございます。
全5楽章50分近い大作で、比較的コンパクトなスクリャービンの作風からするとかなり重厚長大な音楽。
作曲者についてはコチラアレクサンドル・スクリャービン - Wikipediaを見て頂くとして。
1楽章はライトモチーフの提示から始まりフランクやチャイコフスキー的な(ところどころブラームスぽい)*1「第一楽章」でドラマティック。序曲的位置づけ。続く2楽章は、1楽章の展開的な感じで同じ材料を用いながら熱い情熱を語る。3楽章は甘く夢のような気分を醸し出していてトリスタンなどワーグナーへの傾注を感じるが、ところどころハッとさせる極めて天国的な響きもありスクリャービンが決して無視できない作曲家であることを思わせる。このあたりが本領なのだろうナァ。4楽章は、投げやりなフレーズを持つ嵐のようなスケルツォだが、基本は変奏曲で途中ライトモチーフを絡めたりその変化形であるフィナーレの勝利主題をかいま見せたりして、そのまま続けて終楽章へと続いて行く。そして終楽章。これがスクリャービンさんどうしちゃったの?っていうような堂々とした*2勝利主題を歌う。カッコイイ!後は、これを元手にロンド・ソナタ形式?で雄大なフィナーレを迎えます。
「栄光への飛翔」のBGMに良い感じ♪

BIS-CD-535
スクリャービン:交響曲第2番/夢/交響曲第4番「法悦の詩」
 (ロイヤル・ストックホルム・フィル/セーゲルスタム)
SCRIABIN: Symphony No. 2 / Reverie / Le Poeme de l' extase

*1:早い話がイロイロ混ざっている。

*2:ちょっと恥ずかしいくらい堂々としたもの