ターシャおばあさんが愛するヴィクトリア朝美少女達の幻影
ルイス・キャロルは数学者でもあり発明家でもあったが写真家でもありこの写真集はそんな彼の残した写真を集めたモノである。
タイトル通り19世紀末の英国の少女たちのなんというか儚いモノクロの写真であり、ルイス・キャロルの熱いまなざしを、時超えて垣間見ることができるわけでちょっと一筋縄ではいかないものではある。そして表面的な美しさの影に深い深い闇が見え隠れし、巻末にはキャロル以外の写真家によるあられもない少女の画もあり、「アリス」を読んだときに感じる恐ろしさのような眩暈を視覚的に感じて震えがくる。
- 作者: 高橋康也
- 出版社/メーカー: 新書館
- 発売日: 2003/11
- メディア: 単行本
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