ハルヒの最終話におけるマーラーの8番について

まったくおどろいたわさ。
11話「射手座の日」ではラヴェル:ダフニスとクロエ「夜明け」、ショスタコービッチ交響曲7番1楽章、チャイコフスキー交響曲第4番終楽章が使われていて、ややと思ったが、なにより最終話で恐ろしいほど完璧に同期しているマーラー交響曲第8番第一部のBGMが使われている。
この最終話のみちょっと気が付いたことを。
まず14分40秒あたりで258小節ブッフスターベ32番から始まり378小節57番まで

Accende lumen sesibius,(その光にて我らが感ずる心を高めたまえ)
Infunde amorem cordibus.(心に愛を注ぎたまえ)

Hostem repellas longius,(敵なる者を退け)
Pacemque dones protinus;(直ちに平安を与えたまえ)
Ductore sic te Praevio (さればそなたを先導者として見倣い)
Vitemus omne pessimum. (我らは悪しき者すべて退くるなり)


Tu septiformis munere, (人に賜し贈り物は七重にして)
Digitus paternae dexterae.(父なる神の幸いなる指先なり)


Per te sciamus da patrem, (そなた有る故に我ら)
Noscamus atque*1 Filium,(父なる神を知り聖なる御子を知る)
Teque utriusque*2 Spiritum(さればまた我らそなた聖霊を)
Credamus omni tempore. (いついつなりとも信ずるなり)


Accende lumen sesibius,(その光にて我らが感ずる心を高めたまえ)
Infunde amorem cordibus.(心に愛を注ぎたまえ)

ここで18分23秒あたり。譜面では378小節にクロスフェードがかかり間20小節を飛ばして、398小節61番2小節前と入れ替わる。キスシーンに突入。

Accende lumen sesibius,(その光にて我らが感ずる心を高めたまえ)
Infunde amorem cordibus.(心に愛を注ぎたまえ)

キスした瞬間

Veni,Veni Creator Spiritus,(来たれ!創造主 聖霊よ!)

418小節65番3小節目 ホルン、トランペットがハイトーンで切れるところでオワリ。
なおこれはラテン語で書かれた「聖霊への祈りと聖霊降臨祭の奇蹟の賛美」から「来たれ創造主よ」の引用で適宜マーラーによる歌詞の削除が行われている。上の引用では抹消部分が曲中では歌われていない部分である。


まことに素晴らしい音楽の当て方で、凄いです。

感激!

と思いきや

涼宮ハルヒのクラシック:いいたい砲台 Grosse Valley Note:So-netブログ

こちらに更なる詳しい解説発見!
ううむ奥が深い

*1:省略

*2:省略