ピアノ5重奏曲 第1番

チャーミングなイントロに心和みます。。。。

力強さや構成美よりもナイーブな作曲者の内面を思わせるこの曲、形式よりも旋律の美しさと万華鏡のような和声の変化に身を漂わせて、恍惚に浸ることをお勧めしたいっす。
まず、水面にきらめく光のようなピアノの繊細なアルペジオに導かれて非常にデリケートな主題が載ってくると徐々に和声が広がってダイナミックに第一主題の提示が終わるという、こういう感性って、やはり常人ではつむげない音楽だわナ〓、って恍惚。。。
続く第2主題は情熱的でなんていうか内側に向かって放射するエネルギーの熱さにくらくらします。憂鬱な気分をそのままに何か憧憬を引きづるまま音楽は自由に変化してゆきます。んんん、ほんとにこれはこのピアノ五重奏以外のアレンジができないだろなぁ。
スコア見ると余計と感じますよ。続く2楽章も気分はメランコリック。でも熱いんだよな。音の厚みも有るけど、熱情って感じです。でもでも終楽章はもう打って変わって軽やかでこれはなんというんだろな喜ばしく分かり易いチャーミングな音楽です。
そう、この曲は総じて女性的でチャーミングで、春を呼ぶような恍惚気分にさせてくれますよ!