リサーチの覚書2

11)艦尾の中甲板の開口部は、キットの全てではない。前よりはふさがれている。また、最後尾は開口されてキャンバスが張ってあるように見える。あるいは、凹んだ形で鉄板で塞がれていたのか。。?
12)艦尾上甲板の上の四角いモールドは無く、フラットである?
13)艦尾機銃座は、キットの物ではやや大きい。指揮装置の丸い囲いが必要。また、コレの支柱は、艦尾の張り出しから機銃座に伸びているが、若干上すぼまりに成っていて垂直ではない?なお、ステーの船体への取り付けはキットではただの板状の物であるが、ここを角張らせて加工し下部は▼状のステーをつける。
14)後部エレベータ当たりには、ギャングウェーがついていた?
15)後部高角砲砲座はギャラリーデッキ張りだしラインに沿って付いているが砲座の間は囲い付の狭い通路になっていたように見える。
16)両舷に付いている吸気トランクは、右舷のものはキットより5mmくらい後方で、他の細いそれらしいモールドは必要がない。左舷は後よりの物は位置・形状が有っているが、前よりのものは存在が疑問。もしあったとしても形状と位置が疑問。このトランクは、海鷹や神鷹などにくらべてあまりにも少なく形状も単純なのだが。。。
17)煙突前方に吸気口を含む開口部が4つ。機銃座の直下に2こ、煙突前方よりに1個、機銃座の直上に1個で最後のものは吸気口であったのかどうかよくわからない。これらの左舷については全く不明だ。
18)艦首・艦尾の上甲板は木甲板だった?少なくても客船時代はそうだった。
19)高角砲の支柱は、キットの物は▼だけど、これは丸棒のステーと基部のブラケットで構成されている。艦首のものは、ステーに波よけカヴァーが付いていてこれは特徴的。キットのステーは長すぎ。
20)おなじく高角砲座の形状は、大鷹は少なくとも角が丸くトリミングされている。
21)艦橋は、キットでは両舷ともエンクローズされている表現だが、実際には、窓枠を除いて両舷は開放されている。その形状は、「日本の航空母艦」(グランプリ出版)p205に詳細に示されている。
22)同様にキットの艦橋周りの張り出しは形状に難があり、艦橋甲板とフラットにその形状を修正すると共に、右舷の信号マストは飛行甲板の斜め部分と僅かに外れている艦橋甲板の上に移動。
23)艦橋前の吸気トランク状のものは不要にて削除。
24)艦首のアンカーのモールドは削り、レセスを彫り込み小さめのアンカーを埋め込む。少なくとも春日丸は正円の斜め上がカットされたような形状であるいは他の同型船と形状が違うかも?
25)艦首端のベルマウスをつける。
26)艦首のブルワークは前半にかけてもう少し高さがある。1mm弱くらいか。
27)船体周囲に舷外消磁電路が必要。
28)飛行甲板上の左舷に見張櫓兼デリックがあった。高さは10mくらい見張所の大きさは2m位と「真実の艦艇史」にはある。上部1/3まで白塗り。雲鷹の写真などからも類推できるのだが、芯が断面丸形の棒楼に補強のリブが付いているような物らしく見える。リブは、軸船方向に45度を基準についていて、後部左舷よりのリブにはデリックの揚重滑車装置などがくっついている。

本日はここまで。