長沢智「マリア様がみてる」(5)

チョコレートはいくつだった?*1 びっくりチョコレート編。*2 前巻で大分変わったイメージの絵柄は、やや1巻のころに立ち返ったような雰囲気もあり、ほとんど安定した感じになったし、第一これまた美しい。でも、祥子様はほとんど可南子どんのようにしか見…

森永みるく「くちびるためいきさくらいろ」

ここに一切の穢れは無くただ純粋のみがある! いやはや例の「百合姫」なるマンガはカナ~リ遠巻きして見ていたのだが、さる情報筋よりこの漫画誌は読めねばまずいらしく、一応立ち読み。で、結局買わなかったけど、なるほどなるほど。でも、いわゆる百合ものとは…

須藤真澄「庭先案内」(1)

ノスタルジーが嬉しい一品 「電氣ブラン」以来実はその足跡をよく知らないでいたのだけど、ナニゲに店頭に並んでいて「?!」さっそく買ってしまったら、奥付にいっぱい刊行リストが。。。ほんと、知らなかったという当たり、ヌルオタのレッテルが張られるか…

「未来の白地図」

うわぁ!悶絶!(ネタばれ注意) こういう展開になるとは、"以前予想した"とおり「ロザリオ」の授受でオワリというのは当たったのだが何と「拒絶」!まるで祥子と祐巳の時のようだ!ソナタ形式で言えば再現部ならぬ崩壊部。そうかぁ、こうきたか! 今回はま…

BLEACH

一気に20巻読んだ。 BLEACH―ブリーチ― 1 (ジャンプ・コミックス)作者: 久保帯人出版社/メーカー: 集英社発売日: 2002/01/05メディア: コミック クリック: 85回この商品を含むブログ (147件) を見る 某少女があまりに夢中になっているようなので、なにげに…

「まぐろ土佐船」

ニートさんの見た遠洋漁業? ずいぶん前に読んだので、実はこの本手元にないのだけど。 なかなか面白く読めました。船などの専門家が書いたわけではない、むしろ一般庶民に近い感覚の持ち主が浮かぶ独房「マグロ船」に乗るとこういった変わり種の読み物が読…

「対訳テニスン詩集」イギリス詩人選(5)

ここには退廃は無くただ熱き詩情があるのみ テニスンの和訳本ってあまり無くて「イノアックアーデン」と「インメモリアム」くらいしか他に出ていない中で、本書の存在は大変嬉しい。一昨年の春にこれを発見したときは飛び上がって喜んで手にとったっけ。 さ…

「トラファルガル海戦」ジョン・テレン著 石島春夫訳

まさにT200の為に再出版されたトラファルガー海戦(本ブログではトラファルガルではなくトラファルガーを用います。 トラファルガー海戦のほとんど全てのエピソードを網羅した数ある関連書籍でも最良の書!ただ、訳については良きも悪きも淡々と修飾無い…

「陸影を見ず」

人生とは何だぁ〓(by 大槻ケンジ) 忘却の彼方に忘れ去られて行く事象を何かの形に残しておきたい。私は、人生とはそういう自分の軌跡を意識するともしないとも残して行くのが人間たるものであり人生であると思う。自分も含め人は、死ぬときに何を思うのだ…

「図説・英国の帆船軍艦」ジェイムズ・ドッズ、ジェイムズ・ムーア共著 訳:渡辺修治

和訳されているおそらく唯一の戦列艦(実物)の作り方 原書房はミリタリー関係の良書を良く刊行するが、この本は18世紀のイギリスでの戦列艦の造艦を当時の図面・施工状況などをわかりやすく端的に著していて、読んでいるだけで当時の造船技術を理解するこ…

「星365夜話」全4巻

歳時記としても素晴らしい読み物だぞ! 藤井旭つながりで、野尻抱影を取り上げることにしよう。 #だって、藤井旭の「新星座絵図」絶版らしい。。。「星の旅」も。。。 野尻抱影は星にまつわる方言や伝説などの著作、日本語の冥王星の名付け親、地味ながら日…

「フラムスチード天球図譜」

宵の明星で思い出して見ていたら、はまぞうさんにあったので、急遽御紹介。 フラムスチードは、18世紀に活躍した天文学者で、イギリス・グリニッジ天文台の初代所長であり、精密な恒星目録の編纂に力を尽くした天文学史上重要な学者である。この天球図譜は…

「非情の海」N・モンサラット

海に浮かぶクダモノトケイソウ! いわゆるフラワー級コルベットは、とってもイギリス人の戦争体験者@海軍にポピュラーなモノらしい。なにせ、英海軍だけでも144隻以上の量産された船(他軍も含めると250隻以上)だもの。その名前は、「フラワー」花の名前。…

「挑戦!嵐の海底都市」&「脅威!不死密売団」 ハリウッドでこいつ映像化したら売れると思うんだが! 本当に鶴田謙二のカヴァーイラスト最高で、恍惚っす。 原作のペパーバックのイラストをよく踏襲していてレトロだけど、今風な「イカス」(笑)イラストで…

「薔薇のミルフィーユ」今野緒雪

上手く言えないが良いのか悪いのか分からない。。。。 肯定派の人に最初に謝っちゃうけど、あまり好きになれなかった。 黄薔薇の話は、どこか駆け足で、由乃の動きの唐突さが際だちすぎて菜々との関係が「スール」としては立場が逆であるような気がする。(…

4〓ロサ・カニーナ〓 長沢智(今野緒雪原作)

表紙のひとが志摩子さんだと気がつくのにややしばらく分からなかった。。。 ネタバレ注意!! 絵柄が変わった。。。大人っぽいシンプルですっきりした感じですけど、わらしはコテコテの花花花の少女漫画っぽいほうが好みですな。 内容は、「長き夜」と「ロサ…

「戦艦大和復元プロジェクト」戸高一成

相次いで発刊される戦艦「大和」もの 今年は戦艦大和が密かに盛り上がりを見せそうだ。誰もがその名を聞いたことがあるであろう、第2次世界大戦に建造された世界一大きな軍艦であり当時の最高技術を駆使して作り上げられた兵器。しかし、時代は大艦巨砲主義…

小だまたけし「平成イリュージョン」

もっとこの人の作品読みたいです!! ふと思い出したのは、先日信州へ仕事に出向いて松本城を見たときでした。 あ、無性に読みたい!と。早速、こいつを引っ張り出して読んでみたけど、 やっぱりめちゃくちゃ面白いです。作者はどうしているのかなぁ〓と、 …

「妹オーディション」

妹と書いてスールと読むのです いつもながら特徴的な視点転換が多い文体で目が回りましたの巻です。(@o@;; この巻が一番激しく移り変わっていたような気がする。ストーリーよりなにより このことの方が気になってしまいましたが、概ね大変楽しめる内容だった…

「恐怖の宇宙帝王」&「暗黒星大接近!」 鋼鉄の冷たい肌触りこそスペースオペラの醍醐味! NHKでこれのアニメを見たのが思えば「スペオペ」との出会いだったような気がする。そりゃ宇宙戦艦ヤマトとかスターウォーズとかもあるけど、ハードSFっぽい感じの…

「マーラー」作曲家○人と作品シリーズ 村井 翔 著

これだけは紹介したい本と思うので。。。 G・マーラーを日本人が書いた伝記ものはいまいち読みに食い足らない感じを受けるもので、最初あまり気にもしなかったのだが、立ち読みしていたら、「こりゃ今まで読んだ本とは違うぞ!」って、読みながらレジに向か…

3〓いばらの森〓 長沢智(今野緒雪原作)

心の洗濯させていただきました。。 1巻2巻とは違って3巻は絵柄がややシンプルになってきたました。更に拍車がかかったマーガレット連載のほうはあんまり人気出ていないようでちと残念ですが、正直あまりシンプルな絵柄は、マリみての雰囲気から離れてしま…

「イン ライブラリー」

なんでこんなに気になるの?? 『祐巳さんは劉備玄徳のようなキャラだ。』じゃなくて、 短編集でしたが、なんとも次の本編本の待ち遠しさ一杯で、あああ、出版社側の思う壺にはまっている。。。(苦藁) それにしてもこの「イン ライブラリー」で一番はラスト…

Quartett!ビジュアルファンブック 大槍葦人

うう、18禁ゲームでこんな世界観を作るとは恐れ入りましたm(_ _)m この本、18禁ゲームの画集なのですが、ストーリーはクラシック音楽の学校が舞台のいわゆる青春モノ?らしい。えっ?なんでらしいなんて言い方するのかって?そりゃ、このゲーム持ってない…